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執筆者の写真KAZUHA

#03 商品開発、商品広告・販売促進の業務を通して感じた問題点②

更新日:2022年8月24日


どうも一葉です。


3回めは、前回の続きです。大手企業で商品開発、商品広告・販売促進の業務を通して感じた3つの問題点、



①新人や未経験者に対して、実務的な最低限のマニュアルやノウハウがなく、指導者や前任者もいないこと


②長期にわたる商品開発は特に、全体のスケジュール管理、マイルストーンの設定(進捗管理のために途中で設ける目標点)やタイムマネージメントの難しさ


③デザイナーの活用が上手くできておらず、商品のデザインやパッケージ、広告などの品質に影響を与えること



の中から、②についてシェアしていきます。






みなさんは、商品開発にどのくらいの期間が必要か知っていますか?



家電や精密機器などは1年以内、自動車などは3〜5年以内と一般的に言われています。

医療機器や医薬品の場合、薬や医療用具などの有効性や安全性などを検討するために試験を行うこともあるので、開発が始まってから最低でも2〜3年かけて発売する商品が多いです。つまり、それだけ全体のスケジュールを把握するのが難しく、どのタイミングで自分の役割を果たすのか、曖昧になりやすくなります。



私の経験でこんなことがありました。商品のデザインを提案した後、それを開発部で設計を検討したのですが、だいたい3ヶ月くらいかかりました。その期間、自分の業務は一旦止まるので、いざ再開した際に、だいぶ内容を忘れていることもしばしば笑 資料を見直し、改めてスケジュールや今後の進め方を思い出していた記憶があります。それくらい、商品開発には時間がかかるということです。



さらに、以前の会社では、OEM品(自社生産を行わず、他社に生産を委託した商品)の開発も行っていたので、社内だけでなく社外の人とも、うまく連携をとりながら仕事を進める必要がありました。私が関わった期間は、1年くらいだったと思います。





私が製品デザイナーとして、提携会社にデザインを提案した際、提案までのタイムマネジメントに非常に苦労したことを覚えています。社外にデザインをプレゼンすることは、つまり『私の提案=会社として出された提案』を意味するので、社内で十分に検討する必要がありました。



社内だけでも、商品企画部、デザイン部、開発部(別拠点)の3部署が関わっており、会議を設定するだけでも一苦労。さらに、当時下っ端だった私は、デザイン業務だけではなく、プロジェクト関係者のスケジュール調整・会議設定や案内、議事録まで雑務もテンコ盛り!





また、経験も浅かったので、開発期間のどのタイミングで、どの程度のデザイン提案が求められているのか、正直なところ、さじ加減が全くわかりませんでした。なので、他部署に提案する前ですら、一人でテンパって、空回っては自己嫌悪を繰り返していました。週1のチーム会議で闇雲に提案してみたり、上司や先輩にしつこく聞いたり。。



自分が苦労したことをまとめると、こんな感じ。


  • 全体プロセスの中で、だれが中心に進めるのか見えづらい

  • 自分が求められている『業務の質』と『期限』がわかりづらい

  • 雑務などで、本来やるべき業務に時間が取れない

  • 他案件も含めたタイムマネジメントがうまくできない

  • 関係者へ質問して、期限通りに回答が来ない。あいまいな回答が続く

  • プレゼン資料の作成に時間がかかる(作り始めてから、足りない情報に気づき、確認作業にさらに時間がかかる)


途中の目標点がわかっていれば、自分のやるべきことが明確に見え、自分のパフォーマンスを最大限発揮できたのになぁと、今では思います。


この中で、何かつまずいていることはありますか?


次回は、③デザイナーの活用が上手くできておらず、商品のデザインやパッケージ、広告などの品質に影響を与えること。についてお話していきます。


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